口座開設のポイントは?
投資を始める制度が理解できても、特定口座やNISA口座をどの金融機関に開設すればよいか悩むところです。どの金融機関に口座を開設するかのポイントは、5点あります。
株の売買をする際、金融機関に売買手数料を支払います。手数料は金融機関ごとに異なるので、自分の好みにあった金融機関を選ぶことが重要になります。
例えば、1日に何度も株の売買をしたい方は、1日の約定代金の合計で売買手数料が決まる金融機関を選んだほうがお得です。反対に、長期保有で配当や株主優待を望む方は、1回の取引にかかる売買手数料が安い金融機関を選んだほうがお得になります。
手数料の面だけで判断しますと、対面営業している金融機関と比べネット証券のほうが安めです。対面営業している金融機関は、アドバイザーがいる点で安心感もありますが、同じ金融商品でも金融機関によって手数料が異なることさえあります。手数料を考慮して取引をしないと、株式を売却して利益は出たけど、手数料が差し引かれて、結局マイナスになることもあります。また、口座管理手数料が必要な金融機関もあります。
手数料の面だけで判断しますと、手数料の安い金融機関を探し出し、1日に何度も株の売買をしたい方は特定口座を開設し、長期保有で配当や株主優待を望んでいる方はNISA口座を開設するのがオススメです。
例えば、証券会社では、国内株式のほかに外国株式、投資信託、外国為替証拠金取引、債券など様々な金融商品を取り扱っています。これらの金融商品の数は、各金融機関によって少しずつ異なります。金融商品の多さは、投資対象の選択の幅の大きさにつながります。つまり、分散投資の判断対象が多くなるのです。現在、証券会社だけでなく都市銀行・地方銀行などでNISA口座開設の募集をしています。しかし、銀行系の多くは、証券会社に比べ、取り扱う金融商品の数が少なめです。
取り扱う金融商品の多さだけで判断しますと、証券会社に特定口座またはNISA口座を開設するのがオススメです。
投資には情報が不可欠です。市況情報・会社情報などの質や量も金融機関を選ぶポイントになります。金融機関の多くでは、チャートや株価などの情報を無料で提供しています。なかには、自宅で気軽に参加できるインターネットセミナーを開催している金融機関もあり、過去のセミナーも自分の時間に合わせて視聴ができ、投資への知識を深めることができます。またアナリストレポートによる市況分析やポートフォリオ分析など投資情報を入手することができます。
自分の求める情報が欲しい方や情報を吟味したい方は、手数料や金融商品の多さの他に投資情報の充実さも金融機関選びに加えてみてはいかがでしょうか。
もし、インターネットで投資を行う場合、設定方法・操作方法は全て自分で対処しなくてなりません。そんなときに頼りになるのが、サポート体制です。主にメールや電話を使って行われます。24時間電話サポートを提供している金融機関もあれば、有料で訪問サポートをしてくれる金融機関もあります。
パソコンの設定や操作に不安のある方は、サポート体制が充実している金融機関を選んでみてはいかがでしょうか。
各金融機関独自のサービスは、各金融機関それぞれ趣向を凝らしています。
例えば、無料で売買取引が出せるソフトを提供している金融機関があれば、夜間、取引が可能な金融機関もあります。各金融機関でキャンペーンも随時実施していたり、金融商品や株主優待をランキング型式で情報提供していたりとサービスが充実しています。
各金融機関独自のサービスにも注目して、金融機関を選んでみてはいかがでしょうか。